「定食バンザイ」著者今柊二が行く!定食ホイホイ第178回 -東京ラーメンたいよう軒（part2）

:   暑い。今年の夏は、私の人生で一番暑いな。元気をつけるためにガッツリ中華定食を食べよう。ちょうど専修大学のあたりにいたので、たいよう軒に行ってみよう。半チャンラーメンの名店だが、実は定食があり、一度食べて見たかったのだ。
  入口には四川麻婆豆富定食750円といつも記してあり、それにしようと思って入店。カウンターに座り、店内のメニューを見ると、実は定食はほかにもあった。メニューを見て麻婆豆腐から気持ちが急に変わり、肉ニラ定食にすることにした。750円。
  おかみさんに注文すると、冷やしたペットボトルから水をコップに注いで出してくれたので、それを飲みつつ待つ。店内は相変わらず混んでいる。おやっさんが鍋をふるっているのを見ていると、梅干とライスがまず到着した。
:   続けてメイン、そして最後にスープが到着して完成。これは素晴らしい中華定食。まずはスープから。濃い目のキック力のあるネギ入り醤油スープ。実力に満ち溢れている。続けて肉ニラ炒め。肉とニラ以外にももやし、タマネギ、ニンジン、キクラゲ入り。
  食べると野菜はシャキシャキ、肉はボリューミー。味付けも抜群の塩加減で”おかず力”は申し分ない。肉ニラ炒めもボリューム満点だが、ごはんもいっぱいなので、これは満腹になるな。
  食べていると、全身に元気がみなぎってくる。良かった～、食べて。そして漬物が梅干しというのが良い。梅干しって、故郷の四国にいたときはほとんど食べなかったが、社会人になって以降は食べるとおいしい。納豆と同様に大人以降の食べ物です、私にとって。
  （「今月の今さん」に続く)

  かくして、定食を食べ終える。おいしかった。おかみさんお願いしてもう一杯水をもらって、会計をして外に出る。しかし、食後しばらくすると、猛烈に半チャンラーメンが食べたくなった。定食もおいしいけれど、やはり「たいよう軒」では、半チャンラーメンだ。
  パラリのチャーハン、おいしい醤油スープのラーメン。ボリュームあるチャーシュー。ということで、また一週間後にここを訪れ、半チャンラーメンを食べたのであった（笑）。
  『昭和平成令和定食紀行』(竹書房文庫)

店　名 :: 東京ラーメンたいよう軒
住　所 :: 神田神保町3-12 山瀬ビル1F
サイト :: お店のHPなし

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